ニコニコアプリの開発リーダーをした話
12月9日、ニコニコ関連サービスとして、新たに「ニコニコアプリ」がスタートしました!
ニコニコアプリは、簡単にいえば「ニコニコ動画や生放送上でゲームしようぜ!」というコンセプトで始まった企画。今流行りのソーシャルゲームプラットフォームでございます。
皆さん、ぜひ遊んでください!!
リーダーをした
大百科にも書かれている通り、最初に「ニコニコアプリ」の名前が出たのは、今年(2010年)の2月のニコニコ大会議。発表では「今年中には出す」と言っちゃったので、ギリギリセーフでした><
実際にニコニコアプリのプラットフォーム開発が始まったのは1月ごろだったので、足掛け1年のプロジェクトです。ドワンゴの開発プロジェクトの中では長い部類に入ります。
そして、僕は、そんなプロジェクトのリーダーを担当したのです。
何しろ初めてのリーダー、しかも、大規模なシステム。お金だって扱うし、アプリを提供して頂くのは外部の会社様なので、ニコニコシリーズでは珍しい BtoB の側面もあります。
2007年にドワンゴに入社して以来、「ニコニコ動画」というビッグネームに頼りきりだった僕に、ついに親離れの時が来てしまったのです。
ニコニコアプリの前身
僕は、脳内企画を人に話すのが大好きだったので、深夜のファミレスに同僚と行っては、脳内サービスを延々と紙に書いたり、作り方を想像したりしてキャッキャウフフしていました。
去年 (2009年) の8月ごろ、そんなキャフフの一環で脳内ひらめきがあり、深夜のテンションも手伝って、ニコニコ動画プレーヤー開発者であるrouさんと二人三脚で、プレーヤーに外部の SWF ファイルを読み込んでプラグイン的に使う仕組みを作ってみました。
外部に SWF を保持する仕組みが必要だったので、アップローダとなるサイトも作りました。その名も「Nicopp Store」。ニコニコアプリの原型であるサイトです。ひどい名前だ。
さらに、思いついたアイデアをプラグインとして作ってみたら、それが予想外に面白かったので、上司に見せたり同僚に見せたりして、どや顔。
ただ、負荷も考えずに作ったもので、まあそのままリリースするわけにもいかず、他に仕事も一杯あって、なんだかんだで Nicopp Store は忘れ去られていきました。
ブラウザ三国志がブーム
2009年の終わりも近づいたころ、弊社の社内では「ブラウザ三国志」が空前の大ブーム。
重役やリーダークラスの社員がこぞってゲームにハマり、大人気ない大人買いと言わざるを得ないほど、お金を注ぎ込み、日夜戦争を繰り返している頃でした。*1
「アプリ超おもしれー」という声の中、ウチでもやろうか、という流れが発生するのは自然なことでした。
そして、アプリっぽい Nicopp Store を作った僕とrouさんに白羽の矢が。突然、偉い人たちの前で Nicopp Store と試作したプラグインのデモをする事になったのです。さあ大変です。
デモをしたら、反応はいいんだか悪いんだか。「フーン」とした感じでした。確か。
特にその場では何も言われず、僕も年末の忙しさに追われ、日が過ぎて、すっかり油断してしまったのです。
ラーメンのちリーダー任命
2009年12月ごろ。何を思い立ったか、突然、その場に居た会社の何人かで、博多ラーメンでおなじみの一風堂に行く事になりました。
寒い冬の夜に、温かいラーメンがおいしかったのを覚えています。
帰り道、上司と会社に向かって歩いている中、上司が思いついたように振り向いて、こう言いました。
「あ、アプリのリーダー、齊藤君 (僕) に決まったから。」
えええええええええええええええええええええ。
つづく。
*1:僕の同僚は、当時を振り返って「ブラ三をしていないと査定に響くんじゃないか、と思った」と語っています